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何も考えず
ただただ俺は走った
五分位走っただろうか
信号に捕まり俺は漸く足を止めた
すると横から女性が歩いてきた
「そんなに急いでどこへ行くの?」
周りを見渡すが誰も居ない
「俺に言ってるのか?」
彼女はクスクスっと笑い
「あなた以外に誰も居ないじゃない」っと…
最初は分からなかったが
あの笑顔に声…
確かにその女性は
今 俺が会いに行こうとしていた人だった
「どこへ行くの?」
笑いながら彼女は聞いてくる
なんだか懐かしい想いになった
「あの頃が懐かしい」
「えっ?」
「あっいや…
あなたに会いに…」
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