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…‥‥―――――♪
曲が､丁度変わったんだ｡
先輩達3組が､最後の合唱祭で歌った､曲｡
《そのひとがうたうとき》
私の目から､涙が､ポロッて零れ落ちた｡
あの時､先輩は指揮者で､すっごくカッコ良く指揮をしてぃたんだ｡
この曲を､この時初めて聞いて､とても感動した｡
ハモリがとっても綺麗で､それをまとめる先輩があまりに指揮が上手くて…､みんな魅入ってた｡
声を切る時､指揮の仕方でスゥ――…ｯてあまりにも揃って音が響いた時､みんなもとても静かに聞いていて､一瞬時が止まったように思えた｡
そして―…息を呑んだ｡
その時の先輩の指揮姿や､先輩達の合唱が記憶に蘇ってきて､目の奥がツンって熱くなった｡
でも､必死で溢れそうになる涙をこらえた｡
だけど､聞こえてくるﾋﾟｱﾉの音がせつなくて､どぅしようもなく辛くて…
結局､涙で霞んでしまったけど､先輩の番はなんとか目をこすってがんばった｡
舞台に上がった先輩は､また明日部活で会うのに､なんだかすっごく遠く感じた…｡
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