第三夢

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何もない空間。 どこなのかもわからない場所で いつもこの夢は始まる。     じっとしていると 遠くから横に長いブロックが 一直線にこっちに向かってくる。     そのブロックは薄いピンク色で、 何故か顔があった。     とても優しい顔。   何かを話しかけている様だったが、 何と言っているかわからない。     まだ小さかった自分はそれを 「優しいブロック」と呼んでいた。       そんな優しいブロックが 幾つも幾つも自分の体目掛けて 向かってくる。   でも怖くはなかった。 遅いし、優しい顔だったから。     そして、ただただ優しいブロックが 通り過ぎる時間をすごしていると     そいつは突然現れる。    真っ赤な、怒りに満ちた顔をしたブロックが、凄いスピードで向かってくる。     「恐いブロック」と呼んでいたそのブロックが、     自分にぶつかる瞬間……   この夢は終わる。
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