《過去》初恋と消えない傷

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やっと完成した粘土細工!赤い屋根が前よりむらなく濡れて大満足だ。 さっそく先生から渡されたビニールに包んで持ち帰ろうとしたときに教室の扉が開いた。 ガラガラガラ 「こんな時間まで何をしている!?ふざけたことをしてないで、早く帰りなさい!」 担任の先生に怒られてしまった… 先生、わたしは壊された作品を直していただけなんだよ?これ、見えるよね? なんで気付かないの? 「ほら、早く出ないか!!」 ぼうっとしてる私に、さっきよりも大きな声で叱られた…。 おかしいな…この前はあんなに褒めてくれたのに…
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