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今から何千年も前のこと。
人類が誕生の時を迎えるまで、この世界には自然に宿る妖精や精霊が静かに暮らしていた。
いつの頃からだろうか、地上に暮らす者達が争いを始めた。最初は小さいものだったが、段々とエスカレートしていき、ついには全面戦争の規模にまでなってしまった。
何とかその争いにピリオドを打つことが出来た当時の王は、敗者を地底へと追いやり、二度とこのようなことが起きないように地上と地底を結ぶ入り口を塞ぎ、それによって地上の平和は守られた。
その争いからしばらく経ち、妖精や精霊が暮らしている地には戦争の傷跡もなくなりかけてきていた。この平和は、永遠に続くと思われていた。
地底に追いやられた者達の悪しき心がメフィスト・フェレスという魔王を生み出し、地上の世界を恐怖のどん底へと突き落とした。
地上でメフィスト・フェレスが王となり、世界が死一色に変わってしまうことを恐れた神は、『精霊騎士』の称号を与えられていた精鋭部隊をそれぞれの宝石に封じ、万一に備えた。そして、神は世界を自らの手で破壊し、新たに創造するという破壊による誕生を試みたのだ。
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