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「……何曜日」
携帯電話の目覚し音が聞こえる。俺は携帯の液晶画面を見た。
日曜、後5分は眠れる。いや、5分どころか後3時間は寝れるじゃん。
2度寝、2度寝―。
「お兄ちゃん朝ですよ―!!」
やかましく叫びながらドアを開けて、妹が入ってくる。
「低血圧なんだよ、4時間後に起こして」
「だめぇ!」
ぐぇ。
春子が布団の上にのしかかる。くそ、小2の体重ってけっこう腹にくるな。
「お兄ちゃんは現在活動中止機関ですので、すみやかに撤退しろ、春子!!」
「朝ご飯作ってぇ!」
「翔くんは春子ちゃんに言いました。自分で作れ」
「小さい子は、ママの隣で猫の手にしてないとほーちょー危ないんだよ?」
「目玉焼き作れよ」
「火遊びはだめ!」
間違った知識を植え付けるな小学校。チャレンジ精神を養うんだ小学生。
「母さんが作った朝飯食べろよ」
「いやああああ!」
春子は思いっきり叫ぶと廊下にかけていく。良かった、取り敢えず寝れるぞ。
「お兄ちゃん早く!」
……結局俺頼りにすんの?
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