◆> 第壱話 <◆

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      「リカちゃん…今から どこ行くか分かってる?」     「んー…。 今、頭ん中混乱してて 鳥渡分かりません。ドコですか?」     キョトンと見上げるリカちゃん。       まあ翌々見れば確かに 中三に見えなくもないなあ…     でも駄目だ! "中学生に手を出してはイケナイ" のは大人のたしなみである。   勝手なモラルなのだが。       よし…ホテル行きは止めよう。   そんな性欲に飢えた人間じゃないし、焦ることはない。       「あー…。 じゃあ家まで送るよ。」   予定なんて糞喰らえだ。       突然、リカちゃんが 俺の手を握り締めた。   「そんなことの為に 私を呼び出したんですか!?」       違う !   然しそんな潤んだ眼で 俺を見上げるんじゃないよ!
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