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「演義」は正式には「三国演義」と呼ばれます。志は要りません。
「正史」とは違い、「演義」は小説です。善玉、悪玉がいて、ドラマチックな場面も多々ある、物語です。
「演義」の作者は羅貫中という人が有力ですが、定かではないんです。と言うのも、元々三国志にまつわるエピソードは、講談という形式で語られてきたからなんですね。
どこぞのオッサンが子ども達の前で、「今日は玄徳が曹操をやっつける話じゃ」ってな具合です。
それを纏めたのが「演義」つまり「三国演義」なわけです。
この「演義」というのはなかなか厄介です。物語としての面白さの代わりに、実際の歴史とは異なる、いわば「嘘」「作り話」の類いがたくさんあるからです。
しかも、小難しい「正史」と違い、取っつきやすい小説ですよね。出てくる人は実在しているわけで、まるで「演義」の話が全部、真実のように思えてしまいます。
講談である以上、噂話とか適当なでっち上げだってたくさんあるのに、って感じなんですけどね。
しかも本場の人は大抵、「演義」が事実だと思っているそうです。
まぁ、あんまり深く掘り下げると「ダメだ分からん」ってサジ投げちゃう人もいるので、この辺で…
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