邂逅

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親戚のおばさんが死んだと連絡が来たのは…確か昨日の夜だった。 春先に葬式なんてどうなんだと思いつつ制服のままご町内の寺院に向かう 春先とはいえ夜になり冷え込んできていて、コートやマフラーで完璧に防寒している人たちもチラホラいる中、オレは学生服にマフラーだけだった。 参列してるのはわざわざ遠方からも駆けつけた親戚一同ご一行様。一緒に来ていたハズの母親は、知人と亡くなったおばさんの思い出話に夢中だ これならオレ一人抜けても気付かれないだろうと思うが、実行に移せないあたりオレは結構な小心者だと思う。
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