邂逅

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睡魔との戦いはオレの僅差ながら勝利だった。 意識があるってだけだったが、とりあえずオレは難を逃れ先に自宅に帰ってきている 母親は親戚の中の寄り合いに行っていて、明日学校があるオレは仕方なく寒い夜空の下、心許ない街灯を頼りに家まで帰ってきたのだ。 父親がテレビを見ているリビングを横切って自分の部屋へ戻りさっさとパソコンを付ける。起動させながら着替え、新着メールを確認した 『件名:Re:』 『送信者:日野あんな』 『本文:また数学寝てた!先生が可哀想だよバカ!あと、英語の宿題見せてね!明日当たるんだ(^o^)』 「一件だけか…」 携帯の電源も入れてみると数件メールが来ていた。 返信が要らないメルマガ以外には我ながら律儀に返信をしてようやくオレの1日は終わる 初めは寂しげだったデスクトップの壁紙に写るチワワ これがオレの1日を締めくくる為の相棒だ     (おやすみメイプル)   電源を消して枕元のアラームを付けてまだ冷たい布団に潜る
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