どこぞの恋シュミか

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――6:00――― もう春だってのにまだまだ寒い、早朝 太陽と一緒にオレは目覚める。東枕は絶好調サンシャイン、二度寝を許さないのだ シャツとズボンに着替えて居間のカーテンを開け台所に立つ。台所は今流行りの対面なんとか。朝食だけは毎日オレが作る。 ちなみに昨日の朝食は鯖の塩焼に卵焼き、梅がゆだ。今日は洋風でどうだろうか トースターにパンをセットし素早く冷蔵庫を漁る。ヨーグルトとマヨネーズと… 考えるのも面倒になったオレは、とりあえず大きめのボウルにヨーグルトと果物の缶詰を突っ込みまくる そして卵を昨日の様に丁寧じゃなくぐちゃぐちゃと焼いて、ケチャップでウズマキを書く。 鍋にウインナーを放り込んでポットのお湯を拝借、そのままガスコンロへ ようやく妹と母親が降りてきて、皿やジュースを出す。毎日の光景だ。 「お兄ちゃんおはよぉ~!今日なに~?」 「食べれる物」 「あ!ヨーグルトだ!早く早く!お腹減った~!」 年が離れた小さな(まだ中2だ)妹は何か知らんが甘えたい盛だそうでオレの腰から離れない あっちにズルズル こっちにズルズル そっちにズルズル そんな様子を微笑みながら見ている母親 助けて欲しいものだがそう言うと母親は決まって 「仲良きことは美しきかなって言うじゃないの」 とちょっと抜けた答えを超笑顔で押し付けてくるのだimage=150311063.jpg
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