1 捻挫と白衣と前髪と

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グラッ 片足に激痛が走りそのまま座りこむ 「痛っ…」 捻挫か… 保健室はすぐ目の前だからこのまま、はいつくばって行けば入れる がしかし あの先生にだけはみて貰いたくない そう思ってまた立ち上がる 「っっっっ…」 壁をつかんでゆっくり立ち上がったもののやはり痛くて座りこむ 授業開始のチャイムはすでになっており廊下には私一人だけ 私はどうしようもなくその場に座ったままぼーっとしていた 第一保健室まで這いつくばっていくしかないか そう思っていた時 ガラガラ 振り返ると第二保健室のドアが開いて先ほど生徒に囲まれていた先生が私を見下ろしていた
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