1 捻挫と白衣と前髪と

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「足上げて」 私は言われたとうりに足をあげる 先生は私の足の下に毛布を入れて高くした 「捻挫したときは心臓よりも高い位置にあげるんだ」 私はコクッとうなずく すると彼はさっき外で女の子に笑いかけたみたいに笑いかけてきた 捻挫した足に冷たくしたタオルをのせられる じんじんと熱く痛んでいた足が少し楽になった 「ありがとうございます…」 「いや……これが仕事だから……」 タオルの上に氷の入った袋を乗せられ捻挫の痛みがなくなってきた すると私の中から別の何かが……
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