ゲームの始まり

6/7
前へ
/228ページ
次へ
「幸一が起きる前にこの無駄に広い部屋を調べてみたけどなにもなかったな、扉も全部鍵がかかっててたし」 「じゃぁ移動できないって事か?」 「その通り」 少し考え込む蓮夜 だがすぐに口を開いた 「多分まだこのゲームは始まってないんだろう」 「なんで?」 「此処で俺達が部屋から出たとしよう」 「ああ、それで」 「そしたら俺達の生存率はぐっと上がるだろう、何故だかわかるか?」 蓮夜の言いたい事がわかった 「俺達がキーを見つける確率も上がる・・・だよな、蓮夜?」 「そう」 軽く蓮夜が頷く 「じゃぁゲームが開始するのはみんなが起きたらって事か」 「多分な、こんなゲームを始めた奴はきっと俺達の事を見てるぜ。いろんなところにカメラがあるしよ」 辺りを見回す 調べなくてもわかる 部屋の至る所にカメラが設置されている 「とりあえずみんなが起きるまで待つしかないな」 「あぁ、そうだな」 急にあの夢を思い出す 夢で言っていたあの言葉を 『君は人に殺せって言われたら殺せるかい?』 あいつなんでこの事を知ってたんだ あいつに言ったように俺は人を殺さない・・・絶対に
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

670人が本棚に入れています
本棚に追加