約束

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ゲームが開始された 100近くいた人々が一気に扉の奥に消えていく 「蓮夜、残る人なんているのかな?」 「いないだろうな」 即答された 「はい、即答ありがとうございます」 「もしかしたら、程度に思っといてくれ」 「はいはい」 この広い部屋に響きわたる足音 その足音が止んだ 「さて、誰か残ってるかな?」 辺りを見回す 部屋の隅に座って動かない人影を発見した 「おい、蓮夜」 「ああ、行ってみよう」 その人影に近ずいていく 遠くからでよく確認出来なかったが、この人影は女性だった 「幸一、後頼んだ」 「俺一人でやれと?」 女性と話しをするのはあまり得意ではない 「俺は他にいないか捜してみるから」 「はぁ・・・わかったよ」 「よろしく」 蓮夜は俺に背を向け歩きだした 「さて、どうしたもんかね」 とりあえず話しかけてみる それしかないだろう 俺は座って動かない女性に話しかけてみた 「ねぇ君」 「・・・・・・」 帰ってきたのは無言の返事 「あの~聞いてる?」 「・・・・・・」 顔を上げようともしない 「君ってば!」 少し声が大きくなってしまった 「・・・なんですか?」 女性は返事を返してきた 突然の返事に正直少し驚た
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