日常の終わり

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「あと少しで卒業かぁ・・・」 高山幸一(タカヤマコウイチ)が呟いた 「あぁ、そうだな」 放課後の廊下。俺の横に並んで歩いている椰子蓮夜(ヤシレンヤ)が高山幸一の呟きに返事を返した こいつは俺の幼なじみだ こいつの特徴?と、聞かれたら誰もが同じ事を言うだろう 『女顔』と。 それだけじゃない こいつに女装をさせて桂を被せて街を歩かしたらスカウトが必ず声をかけるほど美人顔なのだ 声も男の声ではなく、女と言っても過言でないくらいだ 本人は物凄く気にしてるらしい・・・ 「お前は卒業したらどうするんだ?」 「進学かな。幸一は?」 「俺も進学だ」 正直、卒業した後のことなんてなんも考えてない ただ毎日を楽しくやっていければいいと思ってる そんな話しをしてる内に下駄箱まで来た 「お~い、椰子と高山」 下駄箱で上履きと外靴を取っ替えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた 「なんか用か?斎木」 こいつは俺のクラスメートの斎木将(サエキショウ)普通の友達だ 「このあと暇か?みんなでカラオケに行こうって話しになってな」 「カラオケかぁ・・・」 暇だが今は歌を歌うって気分じゃないなぁ 「椰子はどお?カラオケ?」
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