日常の終わり

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「幸一が行くなら」 「だとよ、高山」 「じゃぁ、行かしてもらいます」 この後予定なんてないしな 「よしきた!駅前の歌屋で待っててくれ」 「わかった」 それを言い終わると気持ち悪いぐらいにニコニコしながら走り去っていった 「じゃぁ、行きますか」 今思えば・・・この時行かなきゃよかったのに 「結構楽しかったな」 カラオケ歌屋で斎木達と別れた後、特に寄る場所も無いので、俺達は真っ直ぐに家に帰る事にした 「・・・・・・」 「どうした?蓮夜?」 急に蓮夜が誰かを探しているかの用に、後ろを向いたり、左や右など見始めた 「誰かに・・・尾行されてる気がする」 「そんな訳ないだろ」 今の時間帯、駅前には人が多い、多分勘違いだろう 「・・・・・・」 まだ警戒を解かない蓮夜 「だから勘違いだっ---」 トスッ 蓮夜の方から音がした 蓮夜の持っている物からは出る筈のない音がした 蓮夜の方を見る 背中に注射器に似た物が刺さっていた 「・・・く・・・・・・そ・・・」 蓮夜が倒れた 何が起こったか理解が出来なかった 蓮夜が倒れた?なぜ? 周りからは悲鳴が聞こえる 「おい!蓮夜!大丈夫か!?」 返事が無い 死んだ?死んだのか?
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