ゲームの始まり

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意識が完全に無くなる前に奴の声が聞こえた 「その気持ちを忘れないで・・・その気持ちを」 それを最後に俺の意識は完全に途切れた 「こ・・・ち・・・」 何かが聞こえる 「こう・・・こ・・・ち」 うるさい・・・ 一体なんなんだ? 「おい!幸一!」 けだるい体を起こす 「なんだよ」 俺を起こしていたのは蓮夜だった 「やっと起きたか」 周りを見渡す 見知らぬ場所 東京ドームぐらいの広さがあるんじゃないかと思うくらいの場所に俺達はいた そして俺達以外にも知らない人がいた ぱっと見100人近くいるだろう だがみんな意識を失っているようだ 目覚めているのは俺と蓮夜だけだった 「どこだよ、此処・・・?」 「わからない、俺も気がついたら此処にいた」 腕に違和感があった 自分の腕に目をやる 「なんだ?これ?」 腕には腕輪のような物がついていた 「さぁな」 もう一つの手にはPDAのような物もあった 「なんなんだよ一体!」 「・・・・・・」 蓮夜は黙ってPDAのような物をいじっている 「ふざけやがって」 「どうした?」 「自分のPDAを見てみろよ」 蓮夜に言われたようにPDAをいじり始める PDAの画面が光る
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