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『ママ』の一つだけの巨大な目玉がぎょろりぎょろりと動く。
あなたはここに居ちゃいけない！！
存在しちゃいけないの！！
だからお願い早く死んで！！
「うわああああああ！！」
叫びながら叩きながら、
私はわけがわからなくなっていった。
あぁ。
パパはただママを愛していただけなのに。
私はパパを愛していただけなのに。
なぜこんなことに…。
『ママ』はどさりと倒れ、
その上から私はさらに追い討ち。
ぐちゃ、ぐちゃ。
肉の潰れる音と感触。
「ひいぃ！いやああああああ！！」
『ママ』は私に手を伸ばす。
確かに、
確かに『ママ』はこう言った。
「リナ…」
腕はぱたりと落ち、
『ママ』は動かなくなった。
私の目の前にあるのは、
大きな肉塊。
ママ。
私は…。
私はママを殺した…。
殺した！
「あああああぁああ！！」
私の中の大切なネジが落っこちた。
「あがぎゃああああああああああ！！！！」
もういらないなにもかも。
なにがなんだかわからない。
たすけてたすけてわたしをたすけて。
「ｳﾊﾞｱああああ！！」
せかいはあかあお黄色みどり。
高速かいてん四次元いろ。
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