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それから森林公園の奥、人が滅多に来ない様な場所で、他の桜とは明らかに違う綺麗な桜を見付けた。
「うわー!綺麗…」
「本当…怖い位綺麗だ…」
見惚れてしまって、此処だけ時間が止まってしまったんじゃないか…と思う位穏やかな時間が流れ、少し経ってから若サマが口を開いた。
「…この桜には埋まっているのかな?」
「さっきの話ですね?何が埋まっているのか教えて下さい」
「うーん…どうしようかな…」
若サマは桜を見ながら考えていた。
「じゃあ…1年後の今日、一緒にまたこの桜を見に来られたら教えます」
「1年後ですか…?」
「そう…。だから覚えておいて下さい」
「分かりました。約束ですよ」
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