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morning.
君より少し早く目覚めた僕。
すやすやと気持ち良さそうに寝ている君。
飲みかけの水を飲み干して、見た君の寝顔。
ごく普通のよくある様な珍しくもない風景。
幸せの風景。
君と笑った昨日も、良く晴れた今日もなんだか嬉しくて、ほら君が目覚めるしばらくをどんな風に伝えようか。
君におはよう。
似た者同士の僕達が大切にしてきたこと。
互いが互いを必要としてこれたこと、ただそれだけ。
君と僕を繋いでいるのは、赤いヤツとかじゃなくてもっと単純だよね。
永遠にとかそんな大げさことが、とても縁が無いと思ってたけれどこんな風景を君と僕で見ていたい。
僕がそう思うこと知ってか知らずか、いつも通りの君。
それがまた愛しく思うよ。
これが僕の幸せで。
眠い目を擦らせながら抱き着いてきた君の肩をそっと抱き寄せた。
シャンプーの良い匂いが鼻をくすぐる。
寝起きの声は甘える子供みたい。
今だけは頼りなく見える君。
それがまた愛しい。
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