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あれはまだ私たちが幼かった頃の話。 かれこれ20年くらい経つのかな? 1歳年上の仁と、私と同い年の智久。 3人とも家が近かったから、毎日のように遊んでいた。 いわゆる幼なじみってやつだ。 「じんくん!ともくん!待って~!!…えりのことおいてかないでよー。」 「早く来ーい!」 ここは仁の家。 遊ぶ時は、必ず3人誰かの家で遊んでいた。 と言うより、仲の良い親たちについて来ていた‥と言った方が正しいかもしれない。 「えりー!おっせーよ~」 「2人が速いんだよ!ちょっとはゆっくり歩いて!」 「はいはい…。」 そう言っていじけている私の頭を撫でてくれた。 今思えば、あなたの口癖は変わってないね?
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