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言葉に出したら
何故だか解らない儘
殴られた痛みとか
恐怖とかが突然実感として
沸いてきて、
訳も解らなくなって
私は涙が
ぶり返してきて
でも声を出すのが怖くて
ただただ静かに泣いた。
父はもう
私に興味を失ったらしく
私の方には
見向きもしなかったけれど
それでも怖かった
私はとにかく
声を押し殺して
父には
気付かれないようにと
息も出来る限り殺した。
私に残ったのは
理由が解らない困惑と
絶大な恐怖感
ただそれだけで
何が何だか
訳が解らなかった。
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