来客

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私の頭の中には 病室に帰るまで オカアサンの言葉が 大音量で ぐるぐる回っていた。 病室につく頃には 少し 気持ちが悪くなっていた。 ご飯はさほど 口にしなかった筈なのに、 な。 吐き気がする…。 私は重い体を 自分のベッドまで ひきづって、 バタン と勢い良く うつ伏せに倒れこんだ。 目を開けた儘 枕に突っ伏す。 少し息が苦しかった。 だけど 周りの光景は 見たくなかったから、 ずっとその体勢でいた。 酸素が足りないのか 頭がぼんやりした。 このまま 私の息 止まっちゃえば良いのに
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