20人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日まで
私はその体勢で居た。
途中何度か
声をかけられたけれど、
寝ていて
聞こえない振りをした。
気持ち悪い、
息が詰まる…。
朝になったと
気付いたのは、
看護婦さんが
検温に来た頃だった。
…あ、こんな、
時間なんだ。
私は検温と
食事をすませてから
綾と会うんだった、
と思い出して、
面会時間が始まってから
屋上に向かった。
綾は確か
お昼過ぎにじゃないと
来ない。
だけど周りの
雑音から逃げるには
屋上はちょうど良かった。
それに、私は
屋上が気に入っていた
最初のコメントを投稿しよう!