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翌日まで
私はその体勢で居た。
途中何度か
声をかけられたけれど、
寝ていて
聞こえない振りをした。
気持ち悪い、
息が詰まる…。
朝になったと
気付いたのは、
看護婦さんが
検温に来た頃だった。
…あ、こんな、
時間なんだ。
私は検温と
食事をすませてから
綾と会うんだった、
と思い出して、
面会時間が始まってから
屋上に向かった。
綾は確か
お昼過ぎにじゃないと
来ない。
だけど周りの
雑音から逃げるには
屋上はちょうど良かった。
それに、私は
屋上が気に入っていた
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