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シーツを干しに来た
看護婦さんにこんにちは
と挨拶をされるけど
向こうもそれ以上は
干渉してこない。
私も挨拶だけは
きちんと返すけれど
それ以上は
看護婦さんと
話をしようとは思わない
私は座って
ジッと空を見つめていた。
雲が形を変えて
流れていく。
何も考えないで
居られる時間が
とにかく今の私には
必要だった。
綾がきたら
何を話せば良いんだろう…
あんなに話をしようと
思っていたのに
思い出せないな…
…不思議、どうしてかな
オカアサンの声ばかり
耳に残ってる…。
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