居場所

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シーツを干しに来た 看護婦さんにこんにちは と挨拶をされるけど 向こうもそれ以上は 干渉してこない。 私も挨拶だけは きちんと返すけれど それ以上は 看護婦さんと 話をしようとは思わない 私は座って ジッと空を見つめていた。 雲が形を変えて 流れていく。 何も考えないで 居られる時間が とにかく今の私には 必要だった。 綾がきたら 何を話せば良いんだろう… あんなに話をしようと 思っていたのに 思い出せないな… …不思議、どうしてかな オカアサンの声ばかり 耳に残ってる…。
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