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ぼう、っとしながら
端の方に座っていた。
誰かが屋上に来たみたいで
ぱたぱた
とスリッパの音がした。
?
音がこっちに…
「えーと、佐藤、さん?」
声をかけられたので
目だけ相手を見た。
「…コウヘイ、くん?」
相手はコウヘイだった。
私は体の向きも変えた。
「コウヘイで良い。」
「私もゆな、で」
「この前の、お礼。ちゃんと言ってなかったから。…倒れた時の。ありがとう。…ごめん邪魔したかな?」
「あぁ…いいえ、暇だったから」
私は約束をしたから
綾を待っているのだ、
とコウヘイに伝えた。
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