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アオギス
青鱚
鱚といったらシロギスをイメージする人が多いだろう
しかし昭和初期迄はシロギスは外道で鱚釣りの本命はアオギスであった
江戸前の天麩羅も鱚といったらアオギスを指し江戸前の胡麻油の風味とアオギスの癖は絶妙に合う食材とされた
高度成長期に東京湾は次々と埋め立てられて比例してアオギスの数も激減した
当然保護活動もあったが埋め立ての障害になるためか活動自体は上に通じる事がなくそして東京湾のアオギスは絶滅してしまったのである
現在では九州地方の一部に生息が確認されるだけである
しかしながら最近では会津で釣れた報告もあり絶滅はしていないとの報告もある
アオギス問題は我々日本人が豊かさを手にして一つの生態を絶滅の危機に追いやった例でありもっと大々的に教育するべきだと思うが
アオギスを知ってる人は魚に詳しい人か昔の東京湾を知る年配の方達だけである
みんなも考えていただきたい
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