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ガラガラ…
「!」
保健室のドアが、綺麗な指で開かれた。
「花…畑先生、」
「こんにちわ、薫宮さん。今回は私も呼ばれたのよ、新堂先生に。」
うっわー…
すっっごい、嬉しそう。
「ていうか、なんでカギ……………てか、花畑先生…」
先生を睨みつけても、先生は満足げにあたしを見てニヤつく。
あたしは先生が離れようとしないのを押しのけて、体を離す。
「その書類、チェックして頂きたいんです。まだこの学校の書き方が分からないものでね。」
「わかりました。」
花畑先生はそのまま書類チェックに入る。
「…………早く、言わなくていいの?」
「え…………///」
先生が耳打ちする。
低くて、色っぽい声で…。
「そ……んな、まさか、マジで言ってんの?」
「当たり前じゃん。」
にっこり。
先生は笑顔で。
「うっ………えぇ~」
花畑先生、早く気付いて!!
「花畑先生」
「え?」
「僕、職員室に別の書類を取って来ますので、どうぞここで続けておいて下さい。」
「え?」
「は?」
「彼女はまだここで僕を待って居るそうなので。」
えええー!!!!!!!!
ちょっと、
マジで言ってんの…!?
え、え、え、…
先生は、
「じゃ。」
悪魔の笑顔で、出てっちゃった。
花畑先生と、2人きり?
「ゴク………」
……先生の笑顔に、
私は勝てません。
言ってやろうじゃない!
宣戦布告よ!!
絶対先生はわかっている。
あたしがホントに言うこと。
あたし、知らないよ?
ワザとバラすことはなくても、
先生が学校変えてくれれば普通に付き合えんだもんっ!
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