序曲

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…痛い …痛い …助けて 意識が朦朧とする中 何故こんな事になってしまったのか 考える ただ殴られ続け 声を出せば余計に殴られる 今 彼が殴り続け待っている言葉は 『愛してる…よ』 無意識の防衛反応 殴り続けていた手がピタリと 止まる… そして彼は言うんだ 優しく私を抱きしめ 『俺も愛してる だから 俺から離れないでくれ…』 逃げ出した事は何度も ある その度 捕まり激しく増す 暴力 いつからだろう こんな風になったのは…
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