第二話

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気がつくとニューヨークにいた。 「oh サンタマリア」 思わずため息を漏らすと数人の外人に絡まれた。   初めて僕は全力で走った。 知らないニューヨークの街を全力で走った。 周りの景色が風になる。 そのことが妙に嬉しく、いつか追われることを忘れ、走ることに夢中になっていた。   どれくらい走っただろうか。 靴ひもが切れたことが合図になり辺りを見渡した。   気付くと三重県にいた。   「oh サンタマリア」 僕は思わずため息をもらす。
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