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平成に入り、探偵の桂木哲平は十文字家の子孫である十文字誠也から依頼を受け、舞宮村へ向かった。その依頼とは「迷宮入りした舞の宮ホテルの事件の真相を解明してほしい」という内容であった。十文字誠也から江戸時代の噂などは聞いていた。しかし所詮は噂と信じていなかった。
舞宮村に到着した。ここは戦後、炭鉱の街として栄え、今は廃墟となっている。隣の町とは一本のトンネルのみで繋がれていて、それ以外はこの村から出るのは不可能である。
まずは廃墟を捜索した。なんの変哲もない廃墟だが、どこか不気味に感じた。
噂にも聞いていた北の山を巡ってみた。しかし草に覆われ人骨が埋まっていると言われているような場所は無かった。
最後に舞の宮ホテルに寄ってみた。廃墟のホテルとしては綺麗だった。しかし人はいない。所詮は廃墟だった。
入り口は「営業中」の札を掲げていた。その入り口を入った。いきなり扉が閉まり電気が点いた。周囲には誰もいないのに…
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