歴史

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ロシアとモンゴルの国境では毎日のように銃撃戦が行われ、紛争が起きていた。国境を巡る紛争だ。そしてモンゴル側からロシア側に対し、猛毒を持つ砂漠地帯に生息するサソリが撒かれた。その猛毒は直ぐに死には至らないが感染しやすく噛まれたら90%以上の確率で感染してしまう。感染すると高熱が続き、吐き気、目眩が起こる。 その事実を知ったロシアの住民は駆け込むように日本に不法入国してきた。 当初日本では輸入品の中身を確認していなかった。しかし15人目、日本の作業員が「荷物の中から不気味な物音がする」と上司に言った。荷物の中身を調べると白人の人々が老若男女構わず7人、押し込まれたようなくらいきつそうに収納されていた。 話を聞くと前にも14人が輸出されているという。14人は江戸の中で指名手配され、14人は逃走を始めた。夜、商人が床についたら馬を14人分盗み、人口が少ないと思われる東北地方を目指すことにした。朝から夜まで寝る間を惜しんでまでして馬を走らせたという。 1年余りの時間を費やし、ある土地に辿り着いた。現在でいう舞宮村である。
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