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― 話は再びシルフィード達へと戻る ―
未だステラ達が騒いでいる中、アイリがシルフィードに近付く。
「ねぇ、シルフィ?少し話があるんだけど…」
「何ですか~?」
困ったような笑みを浮かべ、騒ぎを見ていた彼女はアイリへと振り向く。
「私達が闘っている時、物凄く強大な力を感じたでしょ?」
「確かにありましたね~!アレがなかったら、私達はリースお嬢様に勝てなかったかもしれませんし…。それがなにか?」
シルフィードは彼女の言葉に相槌を打つ。
「……私、アレと同じような力を感じた事があるの」
「えっ!?じゃあ、アイリちゃんはアレの正体がわかるんですか?」
驚いた様子で尋ねた。
「たぶんギルの魔力だと思う…」
何か嫌な事でも思い出したのか、少し暗い顔でそう答えた。
「「えぇ~~!?」」
いつの間にか争いを止めていたステラ達も含め、メイド達全員が驚きの声を上げる。
アイリの話によると、自分がアーノルドに保護してもらう前、彼と再会した時に感じた魔力と酷似しているらしい。
「なぁ、それってギルっちがピンチって事じゃねぇか?」
ルビィのその一言がきっかけで、メイド達全員が彼らの事を心配する。
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