11198人が本棚に入れています
本棚に追加
現在、ギルとリリーナは朝食の用意を済ませ、食堂に並べている。
いつもなら他のメイドも率先して手伝ってくれるのだが、今日はいない。
千華からプリムまでのメイド達が皆、使い物にならず、シルフィードとステラによる修正されているからだ。
「ただいま戻りました~」
「帰ったぞ、リリーナ」
「「………」」
二人が作業を粗方終えた頃、シルフィードとステラに加え、げっそりとしたメイド達が帰ってきた。
そして、7人のメイド達は1列にリリーナの前に並び始める。
その様子をギルは苦笑いを浮かべながら、リリーナは睨み付けながら見ていた。
彼女達が並び終えると
「…何か言いたい事はありますか?」
リリーナは普段とはまるで違う凄みのある声で尋ねた。
その声にレンやミントはもちろんのこと、ルビィでさえ身体を震わせる。
メイド達は一歩下がると
「「本当に申し訳ありませんでした!」」
一斉に彼女に土下座をした。
「却下です!」
すぐさまそう答えるリリーナに
「まあまあ、リリーナさん。少し落ち着いて下さい。それに貴女達も謝るだけでは、相手にわかってもらえませんよ?」
すかさずギルが仲裁に入る。
最初のコメントを投稿しよう!