a peaceful day and vacation

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  食堂にいたギルを含む使用人一同が、マリアベルの声に一斉に振り返る。 マリアベルやリース、セフィリアの三人が食堂の入口の所に立っていた。 すると、今まで怒っていたリリーナや土下座しているメイド達は完全に動きをシンクロさせ 「おはようございます、セフィリア様、マリアベルお嬢様、リースリットお嬢様」 頭を下げた。 「みんな、おはよう」 「あぁ、おはよう」 「おはようございます」 三者三様に挨拶を返した。 三人がそれぞれテーブルにつくと 「して、リリーナよ。何を朝からそんなに怒っておったのじゃ?」 マリアベルがそう尋ねてきた。 メイド達は皆気まずそうな顔をすると、代表してリリーナが今朝あった事を簡単に説明する。 「ですので、お嬢様方をお起こしする前に注意しておこうと思いましたので…」 かなり申し訳なさそうに話すリリーナに対し、吸血鬼姉妹の顔色は段々と悪くなっていく。 それに気付いたギルが 「あの…お嬢様?顔色が悪いようですが、大丈夫ですか?」 心配そうに尋ねると 「本当に申し訳なかった!」 「昨日はごめんなさい!」 突然二人がギルやメイド達に向かって頭を下げたのだ。  
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