11198人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂が一瞬でしーんとなる。
ギル達はマリアベルやリースが何に対して謝っているのかわからず、皆放心状態になってしまった。
「…あの失礼ですけど、お嬢様方は何を謝っているんですか?」
一足早く意識が戻ったギルが、皆を代表して尋ねる。
その言葉に反応して他のメイド達も次々に意識を取り戻し、二人を見つめた。
「何って、のぉ?」
「決まってますよね…」
二人はお互いの顔を見合わせると
「「昨日の暴走した件だ(です)!」」
声を揃えてそう宣言した。
ギル達は目を丸くして一斉に二人を見た。
セフィリアは自分の席で、皆のやり取りを楽しそうに見ていた。
「…いや、俺達は使用人ですから、当然の事をしたまでです」
「彼の言う通りです。我々使用人は主をよき方向に導くのめ仕事の内です。ですから、昨日の一件についてお嬢様方が謝る必要はございません」
慌ててギルとリリーナがフォローを入れる。
他のメイド達も同意見らしく、気にしないで下さいという声も上がる。
「特にリリーナとギル、お前達には大変な迷惑をかけたな」
マリアベルはそう言ってギルとリリーナに視線を送った。
最初のコメントを投稿しよう!