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二人のフォローは見事にスルーされた。
「えっと、お嬢様?無視ですか?」
「自惚れかもしれぬが、暴走していた妾の相手は大変だっただろう」
「あの、お嬢様?まじで無s」
「もちろん二人だけではない。シルフィ達にもかなり迷惑をかけた。現に睡眠不足で仕事に支障をきたしてるようだしのぉ」
ギルはスルーされた事に文句を言おうとしたのだが、マリアベルはそれすらも無視して話し続けた。
その結果
「………今日は厄日です」
ギルは部屋の隅で暗いオーラを出しながらいじけてしまった。
朝の一件もあり、さすがにかわいそうに思ったリリーナが彼を慰める。
「元気を出してください。そのうち貴方にもいいことがありますよ」
それに全く気付いてないマリアベルは語り続けていた。
「それで母上やリースとも話し合った結果、お前達全員に今日一日休暇をやることにしたのだ!…って、ギル!?そんな所で何をやっておるのだ?」
そう宣言した後、ようやくギルに気付いたマリアベルはそう尋ねた。
「………触れないであげて下さい」
今の発言で余計にショックを受けた彼に代わって、リリーナがそう答えた。
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