the main cause of misfortune

4/20
前へ
/482ページ
次へ
  美しい木々の緑が象徴の町があった。 その町は、ある日一瞬で紅色に染まった。 木々や家は燃え盛る。 その火事に巻き込まれた人々は絶叫と共に死に逝く。 崩れ落ちた家の瓦礫の下敷きになった人は、もはや言葉ではない叫び声を上げながら絶命していく。 明るい声で溢れていた町は、今や恐怖と絶望に包まれていた。 見慣れない黒いローブを着た者達が突然町に姿を現した。 辛うじて生き残った何名かは、この惨事の原因であろう黒ローブ達を殲滅すべく、闘いを始めるが、完全に劣勢だった。 黒ローブ達は生きている者なら赤ん坊でも容赦なく殺し、町のある一点を目指して進んでいく。 その場所には惨事を免れた人々が、彼らに抵抗する為に集まっていた。  
/482ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11198人が本棚に入れています
本棚に追加