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流は呆然と立ち尽くすしかなかった。       突然のことであったし、 今追いかけてもなんて声をかけていいのかわからない。       今まで恵美は、流の前で泣く姿を見せたことはなかった。         ドンッ- 流は壁を殴りしゃがみこむ。   『っ…くしょぉ…どうすれば良かったんだよ…。』         『………恵美…。』     流の部屋にはゲームのBGMと流のポツリとした発言がむなしく響いた。
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