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『俺ってなんで彼女できねーんだろ?』
帰り道、流の一言。
きっと私がいるからだよ、とは言えなかった。
離れたくない。
つなぎ止めたい。
どんな関係であっても…。
『そんなのシラナイからぁ。』
『…にしても恵美…焼けたな。』
いきなりじっと見つめてきた流に戸惑いつつ答える。
『言うなし…気にしてるのに……。』
そぅ。私は高校に入ると同時に陸上部に入って、日に焼けてしまったのだ。
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