■夏休み■

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  ───後夜祭も無事に終わり1ヶ月が過ぎた今日。 主人公に衝撃的な事実を告げたのはいつもと変わらない放課後の出来ごとでだった‥‥。 真夏のクーラーのきいた生徒会室でいつものように生徒会だけの集会に出席している“姫”こと塑曄 茉莉(そよう まつり)は、生徒会長で堂々と居眠りをしている“王子”こと椿 翡翠(つばき ひすい)をいつものごとく平手打ちをして起こしているときだった。 茉「いい加減起きろ!生徒会長が寝てたら何の示しもつかないだろう。」 翡「‥‥ん~、茉莉がキスしてくれるなら考える♪」 瞑っていた目をトロトロとさせながら開く翡翠。 そして再び目を瞑り茉莉からのキスを待つ。 茉莉もこれにはあきれながらため息を漏らす。 茉「阿呆か?そんなことを言っている時ではないだろう。」 楠「茉莉の言う通りよ、翡翠!今から夏休み恒例の件について意見を取るんだから。」 茉「夏休み恒例の件‥‥毎年なにか催しがあるのか?」 蓬「あれ~、もしかして茉莉ちゃん知らなかった?夏休みといったら生徒会メンバーで2泊3日の合宿があるんだよ♪」 茉「はあ?合宿‥‥って、なんのためにするわけ?」  
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