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‥‥‥‥椛?
茉莉はその言葉に反応し、それを見た楠はニヤリと笑いながら茉莉が口を開くのを待っていた。
茉「椛が行くなら‥‥私も、行く。」
楠「よし決まりね♪なら早速計画立てるわよ!」
楠を中心にいろいろなアイディアを出しながら順調に話は進められていく。
だが、その輪にも入らずヒソヒソと話す人物たちがいた。
翡「茉莉‥‥断った理由、まさか仕事とか言うんじゃないだろうな?」
茉「仕事に決っているだろう。最近リストに名前が乗る頻度が高くなっているから、あまり休むわけにはいかないんだよ。」
翡「お前の方もか‥。実は俺の方も、ちょくちょくくるようになってな。」
茉「‥‥そうか。なあ、蝶楼祭以降全く戮訝(りくが)組の話しを聞かなくなったと思わないか?」
窓の向こうに見える景色を眺めながら茉莉は蝶楼祭にあった数々の記憶を思い出していた。
翡「そうかもな。ま、用心するにこしたことはないだろう。気をつけろよ?」
茉「当たり前だ。翡翠の方こそ油断するなよ?」
翡「誰に対して言ってるかわかってるか?茉莉‥。」
翡翠はそう言いながら茉莉の顎を軽くつかみ自分の目の高さへと合わせる。
‥‥気のせいか先ほどよりも縮んだように感じる茉莉。
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