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理事長「あらあらお二人とも、どうしましたか?」
翡「夏休み中に行われる合宿の予定を確認して欲しくて。」
理事長「まあ‥‥もうそんな季節でしたね。わかりました、目を通しておきます。」
翡「それじゃあこれで。」
理事長はカレンダーを見つめながら何かを懐かしむように快く返事をしてくれた。
翡翠もそれを確認すると茉莉の腕を引きながら理事長室を後にした。
前から気になっていたが‥‥何故あんなに仲よさげに翡翠と理事長は話すんだ?
それは茉莉が入学式での出来事で、茉莉と翡翠が窓を割ったときも‥‥やはり親しく話していたのが茉莉の脳裏に焼き付いていたからだ。
翡「茉莉?どうしたボケッとして、頭でもぶったか?」
茉「いやぶってないから。それより理事長に渡した紙、いつ取りに行けばいいんだ?」
とりあえず茉莉は気にしないことにした。
いま気にしても何の意味もなさないと思ったからだ。
だが、翡翠は思いもよらないことを口にしたのだ。
翡「あー、俺と理事長の関係が気になってるとか?」
茉「!‥‥‥‥。」
翡「その顔は図星か‥‥なんでもわかるぞ?茉莉のことなら、な?」
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