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まるで全てを見透かしているような瞳で茉莉をじっと見ながら怪しげな笑みを浮かべて話す翡翠。
まさか翡翠がこんな話しをしだすとは思ってもみなかったので、茉莉はそんな翡翠に気付くことはなかった。
茉「超能力でもあるまいし。そんなのわかるわけないだろ?それよりも私が質問したことに答えてもらおうか、紙はいつ取りに来たらいい?」
気になるのもまた事実ではあったが、いま聞けば翡翠の思惑にはまると思った茉莉は敢えて質問を戻すように仕向けた。
だが、それが逆に自分の身を危険にさらすことになるとは茉莉は思いもしなかっただろう。
翡「そんな態度とって‥‥茉莉は襲われたいの?」
茉「は?いや、意味がわからない。どうやったらそこに結び付くんだ?」
実に不可解な発言をする翡翠。
まあ、いつものことでもあるがこの後に良い事が起きたためしもなく。
茉莉はいますぐにでもこの場から去りたいと思うものの、翡翠に腕を掴まれているため行動をおこすことが不可能なのだ。
翡「決まってるだろ?本当は俺の事を知りたいくせに、全然逆の事を言ってる‥‥ようは俺に嘘を言ってるから。因みに今茉莉が何考えてるか‥‥当ててみようか?」
茉「いや、遠慮し‥」
翡「どうやったら俺から逃げられるか。そうだろう?」
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