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三十分後
「なあ薫、第二模擬戦エリアまだ付かないのか?」
伊織は前を歩く薫に問いかけた。
「後少しで着く」
薫は地図をみながら答える。三十分前と同じ回答に、千尋は眉をひそめた。
「薫それ大分前にも言ったよね、道間違えたでしょ」
「幼稚園児じあるまいし、ここを曲がれは着くから…」
薫とそれに続き後ろの二人が絶句した。そこには自分達の教室からすぐ近くに有る広場があった。
「ええよくーわかったわ、薫の地図を見る能力は幼稚園児並だって」
「ごめんなさい…」
薫は二人以上にショックを受けたようで、それだけ言うと黙りこんでしまった。
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