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薫が普段とらない予想外の反応に、千尋は動揺した。
「え、えっと別に薫をそんなに攻めてる訳じゃ無いのよ、そうよね伊織」
「あ、ああ全部薫に任せっきりだった俺達にも非があるし」
「過ぎたことをくよくよしてもしょうがないから、早く目的地まで行こ」
二人は必死に薫をフォローする。
すると薫は顔を上げ、さっきまでとうってかわり、今まで見せたことも無い程の笑顔を見せた。
「冗談だよ」
「「ふざけるな-」」
いつもの口調で何事も無かったように言う薫に、二人は激怒した。
「過ぎたことをどうこう言ってもしょうがない、早く目的地をめざそうか、そこに居る先輩に道を聞いてみる」
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