大会三日前~ミルフィーユ~

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帝涼学園は生徒の自主性に任せた学園運営を重んじ、生徒会長や、各委員長クラスになると、一介の教師と同等以上の発言力を持つことも有る。   また、荒っぽいことが多いこの学園において、強いということは、上に上がって行く一番の近道である。   「上位になれば生徒会や、色んなところから誘いが来るし、副賞として色々と貰えるのよ、聞いた話しによると、高級魔術用具、高位精霊、後、学園内の飲食店全部で使える商品券なんかも貰えるらしいわ。この学園美味しいケーキ屋さんとかも有るから、商品券も意外と使え…」 「本当か!?」 言いかけた千尋の声が突然上がった声によって遮られる さっきまでの表情が嘘の様な真剣な目で、伊織は千尋を見つめて言った。 「えぇ、本当よ高級魔術…」 「そんなことはどうでもいい」 千尋の首を掴んで言った。 「まったく何なのよ、この学園には昔から、沢山の精霊が宿り…」 「それも違う!」 伊織は掴んだ千尋の首を前後に揺さぶった。
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