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「重要なのはその後、この学園ケンカ好きが多いのは千尋も知ってるだろ?」
「まぁ、そんな学園だからこそ、こんな大会が有るんでしょうしね」
「私達が食べようとしたら、ケンカでふっ飛んできた先輩が私達のテーブルにぶつかったんだけど、そしたら伊織がキレちゃって先輩二人相手に本気でケンカを仕掛けたんだ。
風紀委員の先輩が仲裁に入らなかったら大分大変なことになってただろうね」
薫は冗談の様に言い、くつくつと笑いだした。
千尋はハァとため息をついて薫に聞いた。
「じゃあ私は甘味ごときのためにあんなに問い詰められた訳?」
「そういうこと、私が居なかったらずっとあのままだったろうね。
前の時も先輩にミルフィーユを奢って貰ってやっと収まったし」
薫は笑いをこらえてるように話していたが、喋り終えるとまた笑いだした。
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