初めの一歩

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ある時気がつくと 僕は道に立っていた。 あまりに細いこの道は 自分一人で歩くのが精一杯だ。 だけど…十分な広さなのだろう…。 後ろには誰もいなくて 前には暗闇しか無いのだから。 後ろを振り返ると… 体が拒絶する。 「進む道はそこではない」 本能が自分を制御する。 仕方ない 前に進もう。 しかし、足が上がらない。 体が強ばる。 でも… 一歩進めば闇が見える。 二歩進めば後戻りは出来ない。 三歩進めば未来が見えるかも知れない。 「…進もう」 何歩でも…何歩でも… ここから離れるために 遠くへ行くために。
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